仕事の報酬とは

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「あなたにとって報酬とはなんですか?」

私はあるIT系のメガベンチャーを経営している方に学生時代にこのように質問されたことがあります。
「成果に対する金銭的対価です。」報酬とは給与だと考えていたので、私はそう答えました。
今考えれば短略的な考え方だったと思います。

実際、報酬という言葉を調べれば「作業の成功に対して等価価値をもって与えられる,満足をもたらす刺激対象ないし刺激事象のこと。」「労働や物の使用などに対するお礼の金銭や物品。」など辞書によって定義は違いますが作業、労動に対する何らかの見返りを指していることがわかります。

「報酬=金銭的対価」であることに一点の疑いもなく働く事に対して満足のいく給与を求めることに違和感はありません。
ただ質問の意図はそこだったのか、というところに関して当時の私は後日ひたすら考えた記憶があります。
考えれば考えるほど何を求めて働くのかということを自分の中で意識するようになり、自ずと就職活動もそこで出た自分なりの価値観を軸に企業選びをするようになりました。

結局突き詰めていけば「なんのために働くのか」という意義を考える必要がありますがそれはまた追ってコラムの中で紹介させて頂ければと思います。

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出典:http://www.amazon.co.jp

仕事の報酬とは何か (【田坂 広志】PHP文庫)という本にちょうどそのころ出会いました。
この本には【目に見える報酬】と【目に見えない報酬】という枠組みから文章が構成されていました。

【目に見える報酬】とは給料、【目に見えない報酬】とは能力、仕事、成長。
決して、【目に見えない報酬】のみを考えて、ということではなく報酬とは何かと考え、キャリアを選ぶ際に、どちらの観点も重要な一つの価値観、考え方だということです。

特に学生生活を経て、就職を前に就職活動をしている学生のみなさんはより分かりやすい報酬を見て判断することが多いかもしれませんが【目に見えない報酬】はファーストキャリアで与えられるもので若いうちに得るべきものであると同時に、自分から求めるものでもあります。

文中では【結果として与えられる報酬】と【自ら求めて得るべき報酬】と言い換えられて説明されていますが、会社を選ぶ際にこの観点もひとつ軸として取り入れて頂ければまた違う自己のポテンシャルを引き出すことができると思います。

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この会社では、どういう経験ができるのか・なにを実現できるのか・自己実現のために成長できるのか。
そのような判断軸をもっていれば、みなさんにとって人間的にも成長できる最適の環境を勝ち取ることができると思います。

もちろん、いろんな会社の説明会で判断するのもいいですし、一度インターン選考を取り入れている会社にエントリーし、自分で就職活動先の雰囲気を体感し、自分の求めている報酬を得られそうか。
というコンセプトで選んでみてはいかがでしょうか。

20代前半で得られる一番の財産は紛れもなく、能力・仕事・成長です。
このことに気づかせてくれた、あの質問は今の自分を大きく形成してくれたと感じています。

報酬という観点だけでも、いろんな軸から自分が求めている価値観を自己認識し判断することができれば、きっと数年後の自分は求めていた報酬を手にし、目指していた自分像にたどりつく最良の選択をしてよかったと感じるでしょう!

本コラムの執筆者

taka

1993年新潟生まれ、大学を期に東京に上京。
2016年3月に明海大学を卒業。
学生時代に不動産、IT系ベンチャー、商社など4社の内定を獲得。
そんな中、株式会社ユナイテッドウィルのインターンシップ選考に参加。
入社前から実力主義の中で成長を夢見ていて、日々苦悩している。1月からインターンシップとしてインターンナビ事業を受け持ち、4月に入社。

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