失敗は成功への近道?

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日本は失敗に対してとても厳しい国です。
期限までに何が何でも成功しなくてはならないといった責任感の高さは世界から誇れる特徴です。
一方でその失敗を嫌う気質がデメリットでもあります。

■どうして失敗を嫌うのか


では、どうして我々日本人は失敗を恐れ嫌うのでしょうか。

理由はいくつかあると思いますが、
一番の理由としては、日本の学校教育の方法、減点法に原因があるのでしょう。
例えば、テストは点数の上限が100点と定められていて、満点以上の点数を取ることができません。
そして、間違えたら減点されてしまう。
あらかじめ、ある水準が設定され、そのレベルまでたどり着くことが"善し"とされるといった感じです。

つまり、すべてうまくやるのが前提で、うまくいかないことをそこからマイナスするのです。
「最初に持っている点数が満点で、何かミスをしたりペナルティを課せられるとそこから点数が減っていく」
という考え方をしてしまっているのです。

その「減点思考」の影響がいろいろなところに表れてきます。
本来は「減点」で考えないものも減点方式で考えて行くようになってしまうのです。
「ミスをしなければ満点・・・」
「失敗をしなければ成功・・・」
と、失敗をしない人が「成功者」、減点されない人が「優秀な人」のように思われてしまっているのです。

そして、小さいころから「減点方式」が身についているがために、「これをやって失敗したらどうしよう」と考えるようになり、
「ヘタに動けば失敗し、マイナスになる。失敗したらどうしよう。」と失敗に対しての免疫がなくなってしまったのです。

 

■失敗と成功の関係


そして、日本の就職活動も同様に・・・
現在は「新卒採用」が日本の企業社会では慣習化し、それが採用の主体となっています。
そのため、新卒採用ができなければ就職活動が不利になるという状況が生まれてしまっています。

つまり、
「新卒採用の道から逸れたら失敗・・・」
「企業から内定がとれなければ失敗・・・」
「面接で人と違うことをしたり、しゃべったら失敗・・・」
失敗をしなければそれは成功になるので、わざわざリスクを取らず、「皆と同じことをやれば失敗はしない」という気持ちが生じてくるのです。

そして、極論ですが、「他人と違うことをする=失敗」と考えてしまうようになってしまっているのです。
本人は"成功"するための方法を探そうとしているはずなのに、実際には失敗しないための方法を探っているのです。
成功すること=失敗しないことという概念が長い時間をかけて刷り込まれたために、失敗しないための行動をとらなければいけないと思い

だから、失敗さえしなければ良い。

実際のところ皆と同じことをやれば失敗することはないでしょう。
しかし、その先に成功はありません。
成功するためには、他人と違うことをしないといけないからです。

 

■成功は失敗あっての産物


世の中のイノベーションは失敗の連続の中から生み出されているものです。
もちろん、そのすべてに成功できるわけはなく、裏側には多くの失敗が積み重なっています。
誰しもが、成功したいと思っているでしょう。しかし、ほとんどの人は何かと理由を付けて行動をしません。
そして当たり前ですが、成功した人の全員が行動した人です。また成功した人は、人の何倍も失敗を経験しています。

とはいっても「不安がある。それを取り除かないと行動出来ない」と思ってしまうでしょう。気持ちはわかります。
しかし、そんなものなくなるわけがありません。失敗せずに成功する人もいません。
冒険も引越しも起業も恋愛も、なにごとも始めは期待と不安がセットで付いてきます。
一度も転ばずに自転車に乗れるようになる人はいませんし、逆を言えばたくさん転ぶことが成功への一番の近道です。

就活はほとんどの人にとっては初めての経験です。とても不安になるのはわかります。
しかし、失敗を恐れて、
「みんながこうしてるから・・・」
「とりあえず周りに合わせておこうとか・・・」
と変化に恐れて、本当にやりたいこと、変わったことにチャレンジできないことがとても危ないです。
自分で正しいと思って実行するのであれば全く問題ありません。
そうでなければただの個性潰しでしかありません。

決まったマニュアルがない、というのは自分で考えて行動できるチャンスがあるということです。
積極的に企業のインターンに参加したり、社内見学をしてみたり、みなさん枠にとらわれない就職活動に取り組んでみてください。

本コラムの執筆者

taka

1993年新潟生まれ、大学を期に東京に上京。
2016年3月に明海大学を卒業。
学生時代に不動産、IT系ベンチャー、商社など4社の内定を獲得。
そんな中、株式会社ユナイテッドウィルのインターンシップ選考に参加。
入社前から実力主義の中で成長を夢見ていて、日々苦悩している。1月からインターンシップとしてインターンナビ事業を受け持ち、4月に入社。

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