志望する企業へのエントリー後、選考試験の第一関門となるのが、〈履歴書〉・〈エントリーシート〉によって選考される書類選考です。
〈履歴書〉とは、基本的には手書きで「学歴」や「資格」、200字程度の簡単な自己PRを加えたものが多く、〈エントリーシート〉はWeb経由の提出が多く、「自己PR」や「応募動機」などをそれぞれ400~800字で記入するものが多いです。
人気企業では、この書類の提出数が2万通を超えるのが当たり前で、その中から自分の書いた書類をしっかりと採用担当者に読んでもらうためにも、〈履歴書〉・〈エントリーシート〉の書き方のルールやマナーを抑えることは最低限必要といえるでしょう。
〈履歴書〉
履歴書用紙は書きやすい形式のものを選び、志望動機などはマニュアルに頼らず自分の言葉で表現しましょう。履歴書が完成したら、送付前に控えをとり忘れないようにしましょう。
◎履歴書記入のチェックポイント
・手書きが基本。黒か濃紺のサインペンもしくは万年筆を使用。
・修正液は使用不可。間違えたら新しい用紙に書き直す。
・数字は算用数字、文字は楷書。
・名前/住所はふりがなを忘れずに。「ふりがな」の場合はひらがなで、「フリガナ」の場合はカタカナで記入。
・日付は提出日か前日の日付を記入。
・写真は本人、胸から上。原則ネクタイ着用。裏面に氏名/学校名を記入。履歴書の記入を書き損じる場合もあるので、写真は最後に貼るほうが良い。
・住所は都道府県からきちんと正確に記入。番地などはハイフンなどで略さず、正確に記入する。
・学歴は中学入学から記入。学校名は正式名称で。
・職歴にアルバイトは含まないため記入しない。
・学歴/職歴の最後に「以上」と記入。
・資格名は正式名称を、取得年次準に記入。現在取得のために勉強中のものも記入。
以上の点に特に注意して〈履歴書〉の記入を行いましょう。
〈エントリーシート〉
エントリーシートとは、企業独自の履歴書で、氏名/大学などの個人情報に加え、企業からの質問に回答する項目がある者が基本です。
企業に対して初めての自己PRとなるのがこのエントリーシートで、採用担当者に”会ってみたい”と思わせる事がポイントです。
また手書きの場合、修正液等の使用はもちろん認められないが、企業指定のため、事前にコピーをとり下書きをしてから、原本に清書しましょう。
データ提出の場合も、複数の企業にエントリーした場合どの企業にどのような内容を送ったのかがわからなくなってしまう場合があるため、データを保存し、しっかりと管理しましょう。
エントリーシートは、その入手方法・提出方法が様々なためそれぞれをしっかり押さえておきましょう。
◎エントリーシートの入手方法
・企業の採用ホームページ上で直接入力する。
・企業のホームページや
インターンナビなどにアクセスして請求する。
・企業のホームページからダウンロードする。
・電話/FAX/資料請求はがきなどで請求する。
・会社案内などに同封されてくる。
・説明会に参加した際に配布される。
◎エントリーシートの提出方法
・郵送
(規定はないが、クリアファイルに入れて折らずに定型で送ったほうが無難。切手の貼り忘れや料金不足に注意する。)
・Webからエントリーシートを送る。
・説明会など企業に直接持参する。
以上の点を抑えつつ、特に〈エントリーシート〉の場合は、
・結論を最初に持ってくる。
・行動の背景を明らかにする。
・結論を裏付ける経験や成果で説得力を持たせる。
などといった他との差別化を図り、採用担当者に読んでもらうことを意識して書きましょう。