【第三関門】 面接について

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就活の選考過程における【関門】をこれまで2回にわたり紹介してきました。
【第一関門】 書類選考について
【第二関門】 筆記試験について
今回は最後の関門となる、「【第三関門】 面接について」紹介していきたいと思います。

<面接とは>
就職活動における企業からの内定への最後の関門となるのが、この「面接」です。ただ、最後とは言っても1回の面接で終わるのではなく、1次、2次、最終と少なく見積もった平均でも最低3回は面接がある場合が多いです。
また、アルバイトや入試の際に経験した面接とは違い、学生1人で受ける個人面接だけではなく、学生二人以上で受ける集団面接や与えられたテーマについて学生5、6人で討論するグループディスカッションなど、多くの種類の面接があります。
まずは面接の種類や目的をしっかり把握し、それぞれをイメージし対策をすることで、本番で焦らないようにしていきましょう。

<オーソドックスな面接の流れ>
グループディスカッションなどの特殊な面接を除いた場合、一般的には集団面接でも個人面接でも面接は以下のような流れで進んでいきます。

1.入室
立ち振る舞いやマナーがチェックされます。第一印象を左右する大切なステップです。
2.導入/自己紹介
学生の緊張をほぐすために、会社までの経路の確認など簡単な会話のキャッチボールが行われます。
3.自己PR
自分がどのような人間であるか、どのような魅力を持っているのかを伝えます。
4.志望動機
企業研究で収集した情報を軸に、なぜその企業に応募したのか、会社にどのように貢献していきたいかをアピールします。
5.学生生活について
学生時代に何を学び身につけたかを問われます。(専攻・ゼミ・サークル等)
6.入社後について
いかに会社に貢献できるのかという観点から、今後のキャリアプランや仕事についての熱意や考え方を伝えます。
7.志望度の確認や採用条件について
内定が近づくと、他社への応募状況の確認や、入社後の業務への対応についてといった具体的な条件の質問も受けることとなります。
8.面接終了の告知
多くの場合「最後に何か質問はありますか?」という逆質問で面接が締められます。
9.退室
緊張が解けてしまいがちですが、丁寧にお礼を伝え退出します。

以上が最もオーソドックスな面接の流れになります。

<集団面接系>
集団面接は複数の応募者を一度に面接する方式で、学生は4~8名程度に対して、企業側は2~3名程度が一般的です。
複数の応募者を一度に対応することで、面接の時間や手間を短縮する狙いがあるため、1次面接で実施される傾向があります。
集団面接は「ふるい分け」の意味の強い特徴があり、出席人数は多いのですが、1人当たりの時間が短いため、基本的な質問が中心になる特徴があります。
比較的若い社員が面接を担当することが多く、面接担当者が合否に迷った場合は通過になるのが一般的です。
また、個人面接のように面接担当者が学生に質問する形式のほか、グループディスカッション・グループワークといった形式の面接があります。

◎グループディスカッション
グループディスカッションでは学生4名~8名で、与えられたテーマについて議論します。時間は30分~1時間のものが多く、議論の進め方は基本的には学生に任せられ、通常は司会、書記、タイムキーパーなどの役割を決めてからディスカッションを始めます。学生のコミュニケーション能力を測ることが主な目的とされています。

◎グループワーク
グループワークは課題を解決するために、議論だけでなく、作業を伴う面接方法です。全員で何かを作り上げるなど、ゲームのようなことをするといった内容が多く、最終的に答えを導き出すことよりも、コミュニケーション能力や積極性が重視される。

◎ディベート
ディベートは、あるテーマについて肯定側と否定側に分かれて行う、討論形式の面接です。「自分の主張が正しい」という理由を論理的に主張しなければならず、また主張には豊かな知性や幅広い見識が求められます。矛盾点や不明点があると、面接官から厳しい指摘をされることもあるため、具体的かつ論理的な主張をする必要があります。ディベートでは自分の意見を述べるだけではなく、相手を納得させる話し方をすることがポイントとなります。

<個人面接系>
個人面接は応募者が1人の状態で受ける面接方式ですが、面接官は1人とは限らず、複数人の場合があります。
1人を深く確認するため、質問の種類も多岐にわたり、自己PRや志望動機の内容について部署の現場責任者等や採用担当者がチェックします。
企業の規模や方針によって、面接の回数は様々ですが、選考が上がっていくに従って、迷った場合に落とされる確率が上がります。

◎プレゼンテーション面接
プレゼンテーション面接とは、事前に与えられたテーマについて、面接でプレゼンテーションを行う面接方式です。1人の学生が複数人の面接官に向かって発表する形式で、プレゼンテーションのテーマは、その業界に関係した内容が指定される傾向があります。プレゼンテーションの資料だけでなく、発表の進め方・話し方・態度なども確認され、論理的かつ分かりやすく説明する能力が求められます。

◎逆質問
逆質問は学生が企業の面接担当者に質問する形式の面接です。事前に企業への質問を考え、質問内容によって企業や仕事の理解度、入社意欲などを測っています。

以上が就職活動における面接の主な種類です。

面接で最も多い質問は「学生生活でがんばったこと」に関してです。面接担当者は「がんばったこと」の話を聞いて、その経験の中で何を考え、どのように行動し、その結果どんな能力を発揮もしくは身につけたのかを知ろうとしています。そしてそこで見つかった能力が仕事で役立つなら採用になるというわけです。
その経験談の中で具体的な話がないと、能力の有無がわからないために面接を通過できません。そのため、より具体的な話をする事が面接突破のカギとなります。

そして、複数回にわたる面接を突破していくと、「最終面接」へとたどり着きます。
この最終面接や役員面接では、最後の意思確認が行われます。人事部部長や社長と直接対面する形で行われることが多く、人物についての評価はすでにほぼ完了しているので、「本気でうちに来たいのか?」という点が判断のポイントとなります。
合否に迷った場合は不採用となることが多いため、「絶対に入りたい。入ってこんなことを成し遂げたい。」という”最後の一押し”を打ち出すことが合格のカギになります。

「【第三関門】 面接について」ご紹介しましたが、まずは面接の種類をしっかりと把握してそれぞれの対策をしっかりと行っていきましょう。
面接の対策や練習をしたいといった要望に関して、インターンナビでは個別でのキャリア相談を行っていますので、ぜひご活用ください。

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