【言葉を定義化する重要性】

kotobagadenai
みなさんは将来どういう企業で働きたいですか。
就活生がよく口にするのは「ベンチャー企業で働きたい!」「圧倒的に成長できる企業!」「莫大な裁量権を与えてくれる職場!」
これらの言葉は私自身面接官をしてても、よく耳にするキーワードです。

ベンチャー志向で成長意欲があり裁量を手にし自主的に動けるビジネスマンは確かに社会でも大いに活躍できそうです。

しかし、私自身があえて就職活動生に言いたいのは、耳触りの良い、便利なワードを使わずに自分をアピールしてほしいということです。

どういうことかと言うと、これを言っておけば優秀な人材と見られそうだなあ、とか「社会人受け」しそうな横文字を多用すことによって本来の自己アピールをし損なうことは往々にしてよくあることです。
mensetsu
特に勘違いされがちなことは、かっこいいワードを使うことがアピールになるか
と言われれば、そのこと自体は良い方向にはあんまり作用されず、終始あいまいなイメージで判断されることが多いということです。
つまり、広い意味を持ち言葉の使用者によってニュアンスが変わる言葉を羅列しすぎると被面接者の人物像ががっちりせず、どういう人間か分かってもらえないとうことです。

私が面接時によくやっている質問は「ベンチャー」や「裁量」や「成長環境」など学生が多用するワードを
ピックアップし、そのワードのその人なりの定義を話してもらいます。
辞書的な意味を求めている訳ではなく、人が持っている本質的な価値観や人物像を判断するのに最適なことは多用するワードの定義を聞き、どういう解釈でその言葉を用いているのかを聞きだすことが最も効率的だと思っています。

たとえば、ベンチャー志向の学生に「ベンチャーとは。」と聞けば、その人が求めているベンチャー企業像が見えてきますし裁量権を持って働きたいという人に、「どこまで裁量をもらえれば裁量を持って仕事ができていると感じるか。」と聞けば、その人が主体的に動ける幅をイメージすることができます。

学生が言葉の定義を考えるメリットも紹介しておくと、まず、自分が何を求めているかが自己認識できることです。自己アピールや志望動機で多用する言葉をピックアップし定義化しておけば本質的な価値観を認識することができ、
自分の軸が出来上がります。
maru
そこで浮かび上がった【価値観】と【軸】を上手くアピールできるよう面接やインターン選考に臨むことができればミスマッチは起こりません。

自分の使う言葉から考えてみても、自分を判断することは可能で単なる意思伝達のツールだけでなく、自己判断のツールとして
利用することもできるのです。【言葉の定義化=自己分析】であり、ぜひ就活生の皆さんも今日から定義化に取り組んでみてはいかがでしょうか。

本コラムの執筆者

taka

1993年新潟生まれ、大学を期に東京に上京。
2016年3月に明海大学を卒業。
学生時代に不動産、IT系ベンチャー、商社など4社の内定を獲得。
そんな中、株式会社ユナイテッドウィルのインターンシップ選考に参加。
入社前から実力主義の中で成長を夢見ていて、日々苦悩している。1月からインターンシップとしてインターンナビ事業を受け持ち、4月に入社。

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