仕事のできる人、成功している人に共通していることは目標を設定するのが上手であることが挙げられます。成功者はなんとなく成功したのはなく、成功するためにどうすればよいか、どんな目標をたてれば良いのか考えてきたのです。
特に、年明けに多くの人は今年の目標として何か掲げることが多いのかと思います。ところが年明けにたてた目標はいつしか忘れてしまっている人も多いのではないでしょうか。アメリカのある大学での研究によると、年始にたてた目標を達成できている人は全体の約7%に過ぎないのだそうです。残りの93%の人は目標を達成できていないのです。継続することが、いかに難しいかよくわかる数字であるといます。
そして、どうせ達成できないとあきらめていき、目標を立てること自体もしなくなってしまうのです。この諦めた瞬間に成長が止まってしまうのです。成功する人とそうでない人の差がはっきりしてきます。
ではどうすれば良いのか。
達成できない『失敗』を繰り返してしまうと人間は誰でもくじけてしまうものです。毎年、毎年、93%の人が達成できない『失敗』を繰り返してしまうのは、ダメな人ばかりなわけではありません。目標設定の仕方が悪いのです。今回は、目標達成に大切なポイントを2つに絞って紹介します。
1、逆算して目標設定をしていく。
目標設定は時間の流れとセットで常に設定してください。そして、大きな目標を達成するために、小さな目標を逆算して設定していくのです。
まずは人生の目標を設定します。ちょっとあっさり言いましたが、人生において目標・夢を持つことは当然大切であり、目標・夢をもち、それを言葉にできる人は、人事部の受けも間違いなく良いものになります。
人生の目標を設定したら、その目標をざっくりいくつで達成するのかを設定します。そして、20代、30代、40代、50代など、それぞれの人生のターニングポイントに目標を落とし込んでいきます。
そして、その目標をさらに1年毎の目標に、そして、1か月毎、さらに細分化し1日毎の目標に落とし込んでいくのです。
2、目標を達成する理由を考える。
目標を達成するのには、なぜその目標をたてるのか、その目標が達成されると何が起こるのかを考えておくことは、モチベーションを保つのに重要です。たとえば、ざっくりお金持ちになりたいと考えている人は多いかと思います。ただ、ではなぜお金持ちになりたいのか、お金持ちになったら何をしたいのか、まで明確にまで考えている人はそこまで多くないかもしれません。ダイエットの例でいうと、ただ痩せたい、と考えている人は多くいるかもしれません。しかし、痩せてどうなりたいのか、痩せたらどうなるのか、そこを明確に考えている人がダイエットを成功していくのです。目標はざっくり決めるのではなく、明確に、そしてなぜそれを達成したいのか、をぜひ考えて目標を立ててみて下さい。
最後に、有言実行を繰り返している、アスリートの目標達成シートを紹介します。
いま日本で一番注目されていると言っても過言ではない、日本ハムファイターズの大谷翔平選手が高校1年生のときに設定したものです。目標の細分化ができています。野手としても投手としても実績を残し、将来が期待できる逸材です。実績としては、投手の方が目立っており、高校時代にはアマチュア史上初の160km/hを記録し、プロ野球でも日本球界史上最速の162km/hを記録しています。そして見事、ドラフト1位指名で入団をし、今では投手としても野手としても出場する「二刀流」の選手として活躍しています。今後は、日本野球での優勝、そして高校生のころから意識をしていたメジャーへの挑戦を見つめていることでしょう。
もちろん、大谷選手の目標は非常に高く、簡単にマネできるものではありません。ただ、大谷選手自身も、高校卒業時にはまだメジャーリーグは早いと決断し、日本球界で成長していく道を選んだのです。成長しなければならないという点においては、大谷選手も我々も一緒です。
自分自身のメジャーリーグ発見し、達成できるように目標設定をしていきましょう。