突き抜けた経験は必要ない?9割通るESの書き方

就職活動において、避けては通ることの出来ないES(エントリーシート)。最初にして最大の振るい分けだが、ここを通過しなければ、人柄を見せることもできない。本稿では最も基本的なESのテーマである「学生時代頑張ったこと」(通称 学チカ)の書き方を紹介しよう!

【「学チカ」に突き抜けた経験は必要ない?】


「学チカ」は多くの企業のESのテーマとして出題され、この内容をもとにその後の面接が行われることも多いため、自信を持って伝えられる学チカを用意しておく必要がある。特に、選考の初期段階やインターンシップの選考では、学生の強みを効率的に理解できるため、学チカが聞かれることが非常に多いのだ。                                    ただし、多くの学生はこう思うだろう。「人に誇れるような経験なんてないよ、、」「アルバイトしかしてこなかったし、、」「同じような内容になってしまう、、」               心配する必要は全くない。                                   正直内容はあまり関係ない。大切なのは伝え方なのである。もちろん、「シリコンバレーのビジネスコンテストで優勝した!」とか「数学オリンピックに出場した!」のようなエピソードがあればそれに越したことは無いが、そのような学生は数えられるほどごく少数なのだ。そのため、アルバイトのような日常のエピソードでも、しっかりと要点をつかんだ書き方をすれば十分に選考を通過することができる。あきらめず、自信を持って取り組んでほしい。               一方で、まだ時間に余裕のある1.2.3年生は積極的に学チカを創っていこう。その際に、長期インターンは非常に有効だ。参加する際は、目的を明確にし、自分の頭で考えて取り組むことを意識しよう。

【ESの役割3つ】


ESには大きく3つの役割がある。まずはこれをおさえておこう。

  1. 文章を通じた論理的思考力の評価                            ESからは書き手の論理的思考力を読み取ることができる。限られた文字数の中で、要点を端的に説明する必要がある。冗長な締まりのない文ではまず選考は突破できない。選考官は何百、何千という学生のESを評価するため、分かりやすくなければ読む気にすらなれないだろう。書き方に注意しよう。

  2. 学生の強みを見出す                                  ESは内容にもよるが、学生の強みを見出すためにも用いられる。ただ、情報を列記するのではなく、なぜそうしたのか、どう工夫したのかを示す必要がある。

  3. 面接の台本                                      ESで聞かれる質問は面接で聞かれる質問であることが多い。すなわち、採用要件そのものなのである。ESが通過したから安心するのではなく、選考を通してブレない一貫性が求められる。書いたESは面接前に確認できるようにメモを残しておこう。


【就活は営業活動そのもの?】


ここからはどのように学チカESを作成していくか具体的に説明していく。               まず、就活は営業活動そのものであることを理解してほしい。営業の基本は顧客(Customer)のニーズを把握し、自社(Company)の強みを活かして、競合(Competitor)に負けない商品を提供することだ。(いわゆる3C分析というものである)                            これを就活に落とし込むと、、

Customer→志望企業のニーズ、求める人物像/業務内容、ビジョン、社風など              Company→自身の強み                                    Competitor→競合学生のレベル、差異化

つまり、徹底した企業分析・業界分析で志望企業のニーズを把握し、そこに自身の強みがマッチするように唯一無二の方法で伝えることで、「内定」という結果を獲得できるのだ。            ES作成もこれと同じである。まずは企業を知ること、そしてそのニーズに自分の強みがマッチしていることを伝えられれば通過は容易である。ESの使いまわしや、とりあえず書いてみたでは突破は難しいだろう。同じ内容でも、ニーズに合わせて伝え方を変えることが大切だ。

【ES作成のSTEP】


1.自己分析                                           モチベーショングラフや診断ツールを用いて、自分の強みと人間性を把握しよう。        2.業界/企業研究                                            企業サイトや就活サイトを参考に企業のニーズを把握しよう。                      3.ストーリーライン作成                                        文章をいきなり書き始めるのではなく、要点を箇条書きで落とし込もう。こうすることで、ブレの無い論理的な文を作成することができる。                              4.文章作成                                             3で作成したラインをもとに、文章を作成しよう。                          5.自己レビュー                                          作成したESは必ず見直そう。誤字はもちろん、論理的におかしなところはないか、端的に言い換えられる箇所はないかチェックしよう。                             6.壁打ち                                                   作成したESは必ず、人に見てもらおう。自分では気づかない論理展開の破綻などに気づくことができる。一度で完ぺきなもの作ろうとはしないで、添削を重ねて完璧なものに近づけていこう。

【学チカの構成要素、書き方のポイントとは】


学チカは学生の能力と人間性を評価するものである。そのため、成果をただ列記するだけでは、選考突破は難しい。以下のポイントを意識してほしい。

①成果 何を成し遂げたのかを結論ファーストで示そう。                     ②理由 なぜ、取り組もうとしたのか、どのような目標を立てたのか、動機を示そう。            ③課題 目標達成のために、分析した現状の課題は何だったのか。                  ④施策 目標達成のための打ち手を端的に。                               ⑤困難 目標達成の最大の障壁は何か。                                ⑥工夫 困難を乗り越えるために何をしたのか。                           ⑦強み ①~⑥を踏まえて、自分の強みを端的に示そう。

以上の点を意識し、企業のニーズをとらえることができれば、ESの突破はまず約束されるだろう。他にも伝え方や自己分析など工夫できる点は多々ある。より詳しく、知りたい人、就職活動の相談をしたい人はぜひ一度キャリア面談を申し込んでみて欲しい。                   人より早く行動を起こして内定を勝ち取ろう!

 

オススメコラム記事

  • 年収300万円時代が到来。就職活動で選ぶべき企業とは!?

  • ★☆就活で成功する人としない人の一番の違い★☆

  • 入社前に必ず起こる内定ブルーの解消法